子供の最終身長に対する遺伝の影響についてご紹介します!

背比べしている子供

 

「身長は遺伝で決まるから、子供の背が低くてもしょうがない…」と、思っていませんか?

 

確かに、子供の最終身長は親からの遺伝が影響しますが、身長が伸びない原因は遺伝だけが要因ではありません。小学生に入ってからの生活習慣も、身長の伸びに大きく関わっています。

 

両親は身長が低いけど、子供は大きく成長するケースが実際に多くありますよね。子供の身長を少しでも高くしたいなら、遺伝以外の生活環境を整えることが大切です。

 

そこで今回は、身長と遺伝に関する以下のトピックについてご紹介します。

  • 最終身長は遺伝の影響をどのくらい受けるか
  • 子供の将来身長を予測する計算方法
  • 将来の身長に影響する4つの要素とは?

最終身長に対する遺伝の影響は何%くらい?

親からの遺伝は身長を決める要因の1つですが、具体的にどのくらい影響を受けるかは、はっきりわかっていません。

 

マサチューセッツ工科大学における調査では、約25万人分の遺伝データを収集・分析したところ、背の高さは80%遺伝で決まると報告しています。

 

一方、25%程度が遺伝で決まるという書籍や専門家の意見もあるため、数字で何%と表現するのは難しいようです。

 

少し視点を変えて、統計調査をチェックしてみましょう。

 

厚生労働省による日本人の平均身長の推移を調べてみると、30代男子の平均身長は1950年には約162cmでしたが、2013年には約171cmまで伸びています。

 

また、30代女性の平均身長は1950年には約149cmでしたが、2013年には約158cmになっています。

 

日本人の平均身長の推移グラフ

出典:社会実情データ図録

 

上記の図を確認してみると、約60年の間で男女ともに平均身長が9cm近く伸びていることがわかります。

 

もし、身長が遺伝的要因だけで決まるなら、平均身長は昔と変わらないはず。何%が遺伝かは明確にわかりませんが、その他の要因が影響していることはわかると思います

将来の身長を予測する計算方法

子供の身長がどのくらい伸びるのか、親としては知りたいところですよね。

 

最終身長がピタリとわかる方法はありませんが、両親の身長からおおまかに予測することができます。その計算式は以下のとおりです。

 

  • 男の子…(父親の身長+母親の身長+13)÷ 2 ±α
  • 女の子…(父親の身長+母親の身長−13)÷ 2 ±α

 

計算式の「±α」の部分が、遺伝以外の生活環境に左右される部分です。「±α」がどのくらいなのか気になるところですが、小児科医の専門家の間でも意見が別れるところです。

 

「±2cm」とする専門家もいれば、「±9cm」とする専門家もいます。この間をとって、「±5〜6cm」くらいが妥当なところだと思います。

将来の身長に影響する4つの要素とは?

上記で紹介した計算方法は、あくまでも1つの目安にすぎません。生活習慣など様々な要素で身長の伸びは変わります。

 

では、どのような要素が将来の身長に影響するのでしょうか。それは栄養素・睡眠・運動・心の状態の4つの要素です。

栄養素

子供の成長期に身長を伸ばすためには、様々な栄養素をバランス良く取ることが必要です。

 

身体を作るための材料になるタンパク質は、骨端線という軟骨部分でコラーゲンとなり、骨を伸ばす役割があります。成長ホルモンの材料にもなるため、毎日の食事で必須の栄養素です。

 

また、コラーゲンを生成するためには、ビタミンCや鉄分も必要です。コラーゲンの周りにくっついて骨を丈夫にするカルシウムや、カルシウムの吸着率を高めるマグネシウムやビタミンK・Dも必須の栄養素です。

 

その他、亜鉛にはタンパク質の合成や細胞の新陳代謝を担う働きがあります。骨端線で細胞分裂を促進したり、成長ホルモンの分泌をサポートする役割もあるので、意識して摂りたいところです。

 

骨を伸ばすために必要な栄養素
  • タンパク質(コラーゲン)
  • ビタミンC
  • 鉄分
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ビタミンK
  • ビタミンD
  • 亜鉛

睡眠

成長ホルモンは、身長を伸ばすために最も重要な役割を持つホルモンです。

 

脳から分泌された成長ホルモンが肝臓に働きかけることで、「ソマトメジンC」という成長因子が分泌されます。

 

骨が伸びるのは、ソマトメジンCが骨の両端にある骨端線に働きかけるからです。軟骨細胞が増殖して、骨を縦に伸ばすわけです。

 

睡眠が重要なのは、夜寝ている間に成長ホルモンの分泌量が最大になるからです。睡眠のリズムが整っていて、睡眠時間も十分であれば問題ありません。

 

しかし、睡眠不足が続いていたり、起床・就寝の時間帯がバラバラだと、成長ホルモンの分泌が減少してしまいます。順調に背が伸びるためには、質の高い睡眠が必要です。

運動

身長を伸ばすためには、適度な運動やスポーツを習慣にすることも大切です。運動後には成長ホルモンが分泌されるだけでなく、寝ている間の成長ホルモンも増えることがわかっています。

 

また、運動不足が続くと食欲も出にくく、寝つきも悪くなりがちです。睡眠の質が下がれば、成長ホルモンの分泌も減少します。

 

運動には骨を丈夫にしたり、肥満を防止するメリットもあります。成長ホルモンの分泌を妨げるストレス解消にもなるため、身体を動かす習慣をつけましょう。

心の状態

人間関係・家庭環境・受験などに関するストレスや悩みは、身長の伸びが悪くなる原因の1つです。

 

成長ホルモンは脳下垂体から分泌されていますが、ホルモンの分泌やその量をコントロールをしているのは視床下部になります。

 

ストレスや悩みがあると、自律神経に悪影響を及ぼし、視床下部の機能を低下させます。その結果、成長ホルモンの分泌が減少してしまうわけです。

 

また、家庭内で起こる夫婦喧嘩や離婚などのトラブルも、子供を情緒不安定にさせます。その結果、思春期が早まって最終身長が低くなる傾向があります。

 

子供の精神状態は、身心の成長に大きな影響を与えます。できるだけリラックスできる環境を整えることも大切です。

最後に

子供の最終身長は、親からの遺伝に影響を受けることは間違いありません。「自分たちの背が低いから、子供も身長が伸びないんだろうな…」とあきらめてる保護者の方も多いかもしれません。

 

しかし、栄養・睡眠・運動などの生活習慣を見直すことで、背が伸びる力を最大限引き出すことができます。子供の身長を伸ばすためにも、今回紹介した内容を参考に、生活習慣を見直してみることをおすすめします。

 

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